おはCOT❣️ 柚の子です。
自分の秘密鍵やシードフレーズがどこに書いてあるか、皆さんはすぐに言えますか?
暗号資産を置いておく場所には、大きく分けて2つの形があります。自分で鍵を管理するウォレットと、暗号資産交換業者などに鍵の管理を任せる口座です。
どちらを使うかで、困ったときに頼れる先も、気をつける点も変わってきます。
自分で鍵を持つか、預けるか
デジタル庁が野村総合研究所に委託した調査の報告書(2026年3月)は、ウォレットを次の2つに分けて説明しています。
- アンホステッド・ウォレット:事業者に預けず、利用者自身が秘密鍵を管理するウォレット。ノンカストディアル・ウォレットとも呼ばれます
- ホステッド・ウォレット:暗号資産交換業者などの第三者が、利用者の秘密鍵を管理するウォレット。カストディアル・ウォレットとも呼ばれます
取引所の口座に暗号資産を置いている状態は、後者に当たります。同じ報告書は、ブラウザの拡張機能やスマホのアプリとして動くソフトウェアウォレットの代表例に、MetaMaskを挙げています。
ethereum.orgのウォレット解説も、同じ違いに触れています。中央集権型取引所ではウォレットがユーザー名とパスワードに紐付くので従来の方法で復元できる一方、資金の保管をその取引所に委託していることを忘れないように、とのこと。
自分で鍵を持つ場合については「暗号資産にはカスタマーサポートがありません」とはっきり書いてあって、便利さと責任がちょうど逆向きになっているんですね。
2つを並べると、こうなります。

秘密鍵・シードフレーズ・アドレスの違い
言葉が似ていて混ざりやすいので、報告書の用語集で整理します。
- 秘密鍵:資産の送金や署名に必要な暗号鍵。漏えい・紛失すると資産を失うため、厳重な管理が必要
- シードフレーズ:秘密鍵を復元するための12〜24個の英単語の列。入力するとウォレットを復旧できる
- 公開鍵:秘密鍵から作られる公開情報で、ここからウォレットアドレスが作られる。他者と共有できる
- ウォレットアドレス:送受信の宛先になる文字列。銀行の口座番号のような識別子
人に教えてよいのはアドレスだけ、と覚えておくと迷いません。シードフレーズからは秘密鍵を復元できるので、秘密鍵そのものと同じ重さで扱うことになります(カタカナと英単語が続くと、それだけで身構えちゃいますね)。
シードフレーズを他人に教えてはいけない理由
日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)は、詐欺に遭わないためのチェックポイントとして、秘密鍵・シードフレーズ・二段階認証コードを「絶対に共有しない」よう呼びかけています。これらは資産の鍵で、誰かに教えることは「財布ごと渡すのと同じ」という説明です。
同じページには、よくある手口も載っています。「本人確認のため」「資産の復元に必要」などと理由をつけて秘密鍵やリカバリーフレーズを入力させようとするもの、「接続するだけで報酬がもらえる」と誘ってウォレットを接続させ、その後に資産が勝手に送金されてしまうもの。
サポート担当を名乗る連絡でも、シードフレーズを聞いてきた時点で手を止めてよい、ということになります。
ethereum.orgは、トランザクションは元に戻すことができないとも書いています。一度送られてしまったものを取り消してくれる窓口は、自分で鍵を持つウォレットにはありません。
保管のしかたで気をつけること
報告書のアンケートでは、シードフレーズや秘密鍵の管理方法でいちばん多かったのが「PCやスマートフォンのメモ帳・ファイルに保存している(スクリーンショットを含む)」で、38.3%でした。次が「紙に書き写して保管」の32.1%、「パスワード管理ツールで管理」の25.7%です。
報告書は、オンラインの端末に平文や画像で保存するのはセキュリティリスクが高いとされるのに、約4割の利用者がこの方法をとっている、と指摘しています。
ethereum.orgも、シードフレーズはコンピュータに保存せず、書き留めて安全に保管するよう案内しています。スクショで済ませたくなる気持ちは分かりますが、そこがいちばん危ないところなんですね(写真フォルダって、なんでも放り込みたくなるんですけどね)。
取引所の口座を使う場合にも、やることはあります。JVCEAは、多要素認証が提供されていれば必ず設定すること、パスワードを使い回さないこと、公式サイトはブックマークから開き、メールやSMSのリンクは開かないことを求めています。
金融庁は、暗号資産交換業者は金融庁・財務局への登録が必要で、利用する際は登録を受けた事業者か確認するよう案内しています。
COTのホワイトペーパーでの扱い
COT(Cosplay Token)の公式ホワイトペーパーは、用語解説で「セルフカストディ」を、第三者機関や中央集権型取引所に資産を預けず、ユーザー自身がMetaMaskなどのウォレットで秘密鍵を管理する形態だと説明しています。セルフカストディは選択肢の1つとして案内されていて、管理方法の最終的な選択権はユーザー自身にある、という書き方です。
どちらが正解という話ではありません。
自分で鍵を持つなら鍵の保管を、預けるなら預け先の確認と多要素認証を、それぞれ自分で引き受けることになります。
始める前に、鍵をどこに置くかだけは決めておきましょう(ここを決めずに始めると、あとで探し回ることになりそうです)。
この記事について
この記事は、デジタル庁が委託した調査の報告書、日本暗号資産等取引業協会の注意喚起、金融庁の利用者向けページと注意喚起資料、ethereum.orgのウォレット解説、COTの公式ホワイトペーパーをもとにまとめました。ウォレットや交換業者の機能・画面は変わることがあるので、使う前にそれぞれの公式の説明を確認してください。
不審な勧誘や連絡で困ったときの窓口として、金融庁の金融サービス利用者相談室(0570-016811)、消費者ホットライン188、警察相談専用電話#9110が案内されています。
個別の判断は専門家に相談してください。この記事は仕組みを理解するためのもので、暗号資産の売買を勧めるものではありません。
それでは、また次のCOTで❣️

